
1月22日の記事で,「硬筆の大切さ」について書きました。
今回は,「小筆の練習」について少し書きたいと思います。
上の写真は,小4の子どもさんに,小筆の指導をしているときのものです。
毛筆の辞書を見ながら,半紙に小筆で書いています。
半紙をたてに4等分に折り,一行に6文字書きました。
字形もよく特徴をつかんでいますし,中心もそろってよく書けています。
私は,硬筆(鉛筆),毛筆の大字,と小筆で書くことは,バラバラのものではなく,すべて通じあっていると思っています。
そこで,今回の小筆の指導のポイントを次のように考えてみました。
1,普段小筆で書く字の大きさよりも少し大きめの字を書くこと。
2,自分が習った文字の中でも,簡単な字(今回は小1の漢字)書くこと。
3,毛筆の特徴である,楷書の基本の書き方にそって忠実に書くこと。
大きくはこの3つです。
最初に書いた文字の中には,ただ文字の形をまねただけの,記号のように見えたものもありました。
そこで,毛筆らしい文字になるように,小さい文字であっても,楷書の基本の始筆(筆の入れ方)や,とめ,はねに気をつけて書くように指導しました。
すると,だんだんお手本の文字に近づいていきました。
最後に書き終えた半紙をかかげて見てみると,まるで,大人が取り組むような臨書の作品のよう。
本人もとてもうれしそうでした。
本人にとって,小筆でも,毛筆らしい文字をたくさん書けたということは,大きな自信になります。
その後書いた大字も,また小筆で書いた名前もとてもうまく書けて,成長がみられました。
ときどき,せっかく大字のほうがじょうずに書けたのに,小筆で書く名前がうまくいかなくて,がっがりすることがあります。
できれば,なるべくそういうことはないようにしたい…。
今後もこうした小筆の指導も行って,ときどき繰り返したいと思っています。
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