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 先週、世田谷の五島美術館で、「秋の優品展 絵画・書跡と陶芸」展を見てきました。
 当館の貯蔵品の中から、平安から明治時代までの約60点ほどの書や絵画、陶芸の名品が飾られていました。

 五島美術館に行くのは、昨年の夏以来。関連記事:2013.7五島美術館で、「日本の名蹟」を見てきました
 ゆっくりと美術館に行くことじたい、久しぶりです。 
 めったに乗らない東急線で出かけるのも、新鮮な気分でした。

2014 東急線駅
 (東急線駅ホームから見える多摩川)

 2014 上野毛駅
 (美術館最寄、上野毛駅前)

 2014 五島美術館1
 (五島美術館) 
 
 今回見たかったのは、平安時代の古筆(古典の書)、平安の三跡(後世に影響を与えた書道の大御所三人)といわれる、小野道風(おののみじかぜ、894~966)、藤原佐理(ふじわらのすけまさ944~998)、藤原行成(ふじわらのゆきなり、972~1027)の筆(ひつ)の書。
 書道を勉強する上で、有名な古典の本物を間近で見れるのは貴重な機会です。

 館内はとても静かで、じっくりと見ることができました。
 かな文字のお手本とされている平安時代の書は、やはり美しい。
 こんな風に書けたらいいなあ。

 また、書のほかにも絵画や陶芸など、すばらしい作品がたくさんありました。

 中でも、私がよかったと思ったのは、江戸時代の尾形光琳(おがたこうりん)による紅葉流水図という絵です。
 団扇に秋の風景をシンプルな色あいで書いた絵が掛け軸に張られていました。
 少ない色だけなのに、すごくきれい。
 今の秋の季節にぴったりで、いいなあと思いました。
 
 五島美術館 はがき
(お土産に買ってきた絵はがき。向かって右が尾形光琳の紅葉流水図。左が寸松庵色紙 伝紀貫之筆。背景の色が実際の色と違っているので、様子が伝わり難いのが残念。)
 

 それから、夏目漱石の「門」の直筆の原稿もありました。
 思いがけず見ることができたもの。

 漱石の書いた、万年筆の文字や校正した個所も見ることができました。
 原稿用紙をよーく見ると、一枚ごとに文字の上のところに、”漱石山房”とあり、その文字をはさんで、かわいらしい動物の挿絵が印刷されていました。
 さすが、専用の原稿用紙を使っていたんですね。

 また、題簽(だいせん、書物に書かれた、題字や表紙)は、漱石と親交が深かったとされる中村不折(なかむらふせつ、画家・書家)によって書かれていました。独特の書体で、おもしろいと思いました。
 明治の文豪の様子を垣間見れた気がしました。

 今回は、書以外にも絵や陶器などもゆっくりと見てまわることができました。
 やはり、展覧会を見に行くときは、たっぷりと時間をとって行きたいものです。

 ゆったりとした気持ちで見ることで、いつもなら見逃すようなことにも気が付くことができたのかもしれません。

 これからは、書以外でも美しいものを見る機会を作りたいなあと思いました。
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[2014/10/12 11:20] | 書道展
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