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11月になり、秋も深まってきました。私の住む地域では、このところ秋らしいよい天気が続いています。
我が家の団地内の銀杏も、日差しを浴びて大変きれいです。

 2020 銀杏
 (団地の銀杏)

先日、上野の東京国立博物館に行ってきました。
この日もさわやかな秋晴れ。

 博物館1

 博物館2

 館内
 (重厚なつくりの館内)

入場制限がされており、事前にネットで日時指定券を予約しました。

観覧の目的は、本館の総合文化展で特別展示されている、「書と紙、ー平安時代の美しい料紙ー」(~11/23(月・祝)を見ることです。平安時代の美しく装飾された料紙(主にかな文字を書く紙、中国製・日本製がある)に、当時の能書(書の巧みな人)が書いた作品が展示されていると聞いたからです。

「このような詩歌を揮毫した調度手本は、平安貴族の最高級の贈答品としてつくられてきた」(博物館のパンフレットより)とのこと。

館内は、静かで、ゆっくりと見て回ることができました。

 書と紙1

今回の展示で特に見たかったのは、「国宝、古今和歌集元永本(こきんしゅうげんえいぼん)です。

 古今和歌集元永本
 (国宝、古今和歌集元永本、元永3年、1120年)

日本製の唐紙の特徴である、雲母(きら、うんも、光沢のある鉱物)をすって装飾された料紙に和歌が書かれた巻子本(冊子になっているもの)です。

近くでじっくり見ると、紙の質感や毛筆の美しさが大変よくわかります。
今からちょうど900年前のものです。
こんなきれいに残っているなんてすばらしい。どんな気持ちで書いたのだろう…。

ほかにも、藍色に染められたり、違う色の紙をつなぎ合わせたりした紙や、金色や銀色で草木や鳥などを描いているものも。
どの料紙も大変な技術と手間がかかっていて、書も美しい。

当時の財力と工夫を凝らした様子を知ることができた気がしました。

今から900年ほど前の作品(複製ではない、本物)を見ることができるのは大変貴重なことです。
なんども同じ作品を見ました。

また、同じ本館では、ほかの日本の美術作品もたくさん展示されていました。購入したチケットで見ることができました。

縄文時代の埴輪や土器から、平安・室町の仏教美術、陶器や刀剣、茶道関係、能や歌舞伎の衣装、浮世絵など、多岐にわたっていました。映像で日本美術の流れを紹介しているブースも。それぞれの分野で国宝や重要文化財も多数展示されていました。

 日本美術の流れ
 
 館内1

会場には、社会科見学の生徒や、学生、小さなお子さんを連れた親子の姿もありました。

 館内2

 親子

平安の書を見ることが目的でしたが、普段触れることない日本の美術のすばらしさに圧倒されました。

私も、日本のことなのに知らないことが多いなあ。

展示物を紹介したパンフレットがほしいと思い探したところ、日本語版がありません。
案内の方に聞くと、日本語版は作っていないとのこと。
仕方がないので、英語版(Highligts of Japanese Art)をもらってきました。

 2020 博物館パンフ

インバウンドに向けて企画をした展示だったのでしょうか。
外国人の方が見たら喜ぶだろうなあ…。
入場制限もあって、見に来ている方も少なく、少しもったいないと思いました。

入館料は、1000円。
芸術の秋を満喫して、たのしい時間を過ごすことができました。

また、都内や近所で、ほかの展覧会などを見に行けたらと思います。
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[2020/10/31 14:56] | 書道展
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10月になり、秋も深まってきました。
秋らしいよいお天気が続いています。

我が家の団地では、秋の花、彼岸花がみごろです。

 2020 秋の花

あちこちできれいな花を咲かせています。

 2020 秋の花1

近所で季節の花が見れるのはうれしいです。

今年もあと3か月。
季節を感じながら、穏やかに過ごしていけたらと思います。


[2020/10/03 10:53] | 団地
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