昨日(3/29),私が所属している書道団体の主催する勉強会に参加してきました。
大きな書道展への出品にむけて,いつもの先生とは別の先生から直接ご指導を受けられる貴重な機会です。
十数人ほどがいっしょに勉強しました。
私のほかは,その書道展に何度も出品されている先輩方ばかりです。
私は,はじめての参加で,とても緊張しました。
先生は,目の前でお手本を書いてくださったり,とても丁寧に指導してくださいました。
先生の直接のご指導はもちろんですが,先輩のみなさんの作品のすばらしさにも圧倒されました。
作品の構成や,書いている筆の動き,線の作り方…すべてがとても勉強になりました。
みなさんの書いているところをずっと見ていたい気持ちでした。

一日の勉強会を終えて家に帰ると,すぐに自分の作品を貼ってみたくなりました。
遠くから眺めてみます。
勉強会でも会場に貼って指導を受けましたが,家で見ると少し冷静に見ることができます。
「やはり,先輩方のようには書けないなあ…」
と反省。
でも,今回のような勉強会は,いつものお仲間とのお稽古とは違った充実感がありました。
参加を薦めてくださった,私の先生に感謝しています。
そして,ご指導いただいた先生,また,事務局の方,そして,私をやさしく受け入れてくださった諸先輩の方々には,本当にお世話になりました。ありがとうございました。
この場をおかりしてお礼を言わせていただきます。
また,このような機会があったらぜひ参加したいと思いました。
今回書いたものを次のお稽古のときにもって,また,先生にみていただいて…。
さあ,納得のいく作品ができるまで,もうひとがんばりです!
大きな書道展への出品にむけて,いつもの先生とは別の先生から直接ご指導を受けられる貴重な機会です。
十数人ほどがいっしょに勉強しました。
私のほかは,その書道展に何度も出品されている先輩方ばかりです。
私は,はじめての参加で,とても緊張しました。
先生は,目の前でお手本を書いてくださったり,とても丁寧に指導してくださいました。
先生の直接のご指導はもちろんですが,先輩のみなさんの作品のすばらしさにも圧倒されました。
作品の構成や,書いている筆の動き,線の作り方…すべてがとても勉強になりました。
みなさんの書いているところをずっと見ていたい気持ちでした。

一日の勉強会を終えて家に帰ると,すぐに自分の作品を貼ってみたくなりました。
遠くから眺めてみます。
勉強会でも会場に貼って指導を受けましたが,家で見ると少し冷静に見ることができます。
「やはり,先輩方のようには書けないなあ…」
と反省。
でも,今回のような勉強会は,いつものお仲間とのお稽古とは違った充実感がありました。
参加を薦めてくださった,私の先生に感謝しています。
そして,ご指導いただいた先生,また,事務局の方,そして,私をやさしく受け入れてくださった諸先輩の方々には,本当にお世話になりました。ありがとうございました。
この場をおかりしてお礼を言わせていただきます。
また,このような機会があったらぜひ参加したいと思いました。
今回書いたものを次のお稽古のときにもって,また,先生にみていただいて…。
さあ,納得のいく作品ができるまで,もうひとがんばりです!
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今朝の我が家のベランダから撮った桜並木です。
朝のひかりをあびて,輝いていました。
昨日はちょっとつめたい雨が降りました。
でも,今日はさわやかでよいお天気。
昨日の雨が満開の桜をより一層輝かせているようです。
とてもきれいです。
今日も一日よい日になるかな…と思わせてくれます。
もう少し美しい桜をたのしめそうかなあ。

上の写真は,昨日の私の教室の様子です。
昨日は,おとなと子どもといっしょに書道をしました。
ときどきこのように指導するときもあります。
おとなだけ,子どもだけの教室とは雰囲気が違います。
このような教室もいいなあと思います。
春の日差しが入る部屋で,暖かい空気を感じる教室となりました。
子どもさんの予習してきた硬筆のノートを見たり,学校での話をきいたりして。
そういう会話もたのしい。
いっしょにそれぞれの課題に取り組みました。
おとなの方は,子どもさんの素直に書道に取り組む姿を優しいまなざしでみていました。
子どもさんも,おとなの方を指導している姿に興味深かそうでした。
お互いによい刺激になっているのかな…。
また,いっしょに書道しましょうね。

上の写真は,昨日3/17(日)のヨークカルチャーセンター府中こども書道教室の様子です。
私はこの教室で講師をしています。
最近,新しい仲間も加わって,ますます元気いっぱいのたのしい教室になっています。
こども書道教室は,第1・第3日曜日,10:15~11:45,希望に応じて硬筆・毛筆,両方を行っています。
対象は小学生となっていますが,幼児も中学生も指導します。
毎回基本をしっかり練習してから,その日の課題をお清書します。
みなさん,たのしみながら,真剣に取り組んでいます。
来月から新学期がはじまります。
新しく習い事をはじめる季節でもあります。
「字がうまく書けるようになりたい!」
「お筆でじょうずに書けるようになりたい!」
と思う方,ぜひ,今学期からいっしょに初めてみませんか?
見学,体験は随時行っています。
詳しくは,下記までご連絡ください。
ヨークカルチャーセンター府中

先週(3/8),松屋銀座8階イベントスクエアで3/11まで行われていた,「杉岡華邨展」に行ってきました。
杉岡華邨(すぎおかかそん)は,現代かな書の世界で有名な書家で,2000年には文化勲章を受賞しています。
2012年3月に98歳で亡くなりました。
今回は,華邨の生誕100年を祈念した回顧展です。
「杉岡先生の作品を観るとかなの作品づくりの参考になりますよ」と,私が師事している先生に勧められました。
華邨は,三人の違う先生に師事したと説明がありました。
そのため,作品には年代ごとにその先生方から学んだものの特徴がよく現れているように思えました。
チラシの表紙の写真は,1983年に日本芸術院賞を取った作品(上)と,日本画家・中路融人との合作(下)です。

上の作品は,古筆(かなの名筆)を学んだ時のもの。
比較的初期の作品です。
かなの古典の線や構成をとりいれた,美しい作品です。
どれもすばらしい作品ばかり。
観ていると,あっという間に時間が経ちました。
なかでも,今回私が一番すばらしいと思ったのは,彼の最後の作品です。

これがその作品です。
たてよこ,1メートルほどの大きさです。
先ほどの3つの作品とは,少し趣が違います。
その理由は会場で流れていた,華邨の紹介VTRから知ることができました。
彼は,亡くなる数年前に脳梗塞で倒れ,右手の自由が利かなくなりました。
それでも,筆の下の方を持ち,持った右手に左手を添えて,手首で紙をこするように書いていました。
VTRの華邨は,書いたものを掲げて眺めては直すことを何度もくりかえしていました。
それで完成したのが上の写真の作品です。
一見,かならしくない太い線で書いていますが,その線は90代とは思えないほどのし力強さで,線の流れも美しく,それぞれの行も互いに調和がと取れていています。
私の先生の話だと,この「行と行の響き合うような書き方」が華邨のかな書のすばらしさなのだそうです。
第一級の書家が思うように書けないとき,そのつらさはどれほどのものだったのでしょう。
華邨はほんとうに書が好きだったのしょう。
作品を観ていると,胸にこみ上げてくるものがありました。
今回展示されていた作品は,すべて,出身地である奈良市杉岡華邨美術館に展示されているとのこと。
どんな場所でどんな気持ちで書いたのか書いたのか…。
美術館で観たら少しは感じることができるかもしれません。
機会があれば行ってみたいなあ,と思いました。
今回は,今後の自分の作品づくりの参考になったのはもちろん,書道にたいする気持ちの持ち方も学んだような気がしました。

1月22日の記事で,「硬筆の大切さ」について書きました。
今回は,「小筆の練習」について少し書きたいと思います。
上の写真は,小4の子どもさんに,小筆の指導をしているときのものです。
毛筆の辞書を見ながら,半紙に小筆で書いています。
半紙をたてに4等分に折り,一行に6文字書きました。
字形もよく特徴をつかんでいますし,中心もそろってよく書けています。
私は,硬筆(鉛筆),毛筆の大字,と小筆で書くことは,バラバラのものではなく,すべて通じあっていると思っています。
そこで,今回の小筆の指導のポイントを次のように考えてみました。
1,普段小筆で書く字の大きさよりも少し大きめの字を書くこと。
2,自分が習った文字の中でも,簡単な字(今回は小1の漢字)書くこと。
3,毛筆の特徴である,楷書の基本の書き方にそって忠実に書くこと。
大きくはこの3つです。
最初に書いた文字の中には,ただ文字の形をまねただけの,記号のように見えたものもありました。
そこで,毛筆らしい文字になるように,小さい文字であっても,楷書の基本の始筆(筆の入れ方)や,とめ,はねに気をつけて書くように指導しました。
すると,だんだんお手本の文字に近づいていきました。
最後に書き終えた半紙をかかげて見てみると,まるで,大人が取り組むような臨書の作品のよう。
本人もとてもうれしそうでした。
本人にとって,小筆でも,毛筆らしい文字をたくさん書けたということは,大きな自信になります。
その後書いた大字も,また小筆で書いた名前もとてもうまく書けて,成長がみられました。
ときどき,せっかく大字のほうがじょうずに書けたのに,小筆で書く名前がうまくいかなくて,がっがりすることがあります。
できれば,なるべくそういうことはないようにしたい…。
今後もこうした小筆の指導も行って,ときどき繰り返したいと思っています。



上の写真は,2・3日前の我が家の団地の梅の木です。
このところの陽気で,固い蕾からすこしずつ花を咲かせていました。
今年の冬は,雪の日が多かったり,2月中も寒い日が続いていましたが,今年もちゃんと春はやってきたようです。
かわいらしい,白と淡いピンク色です。
桜の花もいいですが,私は梅の花もけっこう好きです。
今の季節,まだまだ肌寒い日もあります。
そんな中で,細い枝から小さくけなげに花を咲かせているのを見ると,まるで一生懸命春をよんでいるようにも思えます。
このブログをはじめたのも,去年の梅の花の咲くころだったでしょうか…。
ちょっとそのころを思い出しました。
去年より,ちょっと前に進んでいるかな!?
我が家の団地では,季節ごとにさまざまな花を見ることができます。
今年もまた,たくさんの花が私たちをたのしませ,和ませてくれたりすることでしょう。
次は,桜かな?
とってもたのしみです。
2013年,3,11に寄せて。
※今回の記事については,主に特別展「書聖 王羲之」の図録で勉強して書きました。

(王羲之筆 大報帖(たいほうじょう)書聖 王羲之展図録より)
先日観てきた「書聖 王羲之」展では,「双鉤塡墨(そうこうてんぼく)」という精巧な技法で作られた模本が紹介されています。
模本の作り方には,ほかに能書(上手な書き手)が原本そっくりにまねて書く「臨書」があります。
しかし,臨書という方法では書き手の癖がどうしてもでてしまい,原本を忠実に再現するのはむずかしいといわれます。
では,双鉤塡墨とはどんな方法なのか?

(双鉤塡墨の実演の様子,『毎日新聞』2013年1月13日)
まず,上の写真のように,原本に薄い紙をあてて,まず,文字の輪郭をとります。
そして,その輪郭の内側を穂先のきいた細い筆を使って墨で塗りつぶしていきます。
この方法のすごさは,ただ塗りつぶすだけでなく,原本の微妙なかすれ具合や,虫食いの跡なども忠実にまねながら塗りつぶし,再現するところです。
たとえば「かすれ」は,バーコードのような極細の線の集合よって再現されているのです。
まるで,「ドット」で作る画像のようです。
この技法は,中国の初唐,太宗皇帝が,王羲之の書を残したいと,国中から専門家を集めて作らせたとのこと。
そのため,この技法はその時代に非常に発達し,模本の技術者として後世に名を残した人もいるほどです。
今回の会場ではその技法の実演の動画を流したりして,わかりやすく解説していました。
そして,この方法で書かれた,「大報帖(上の写真)」,「孔侍中帖(こうじちゅうじょう)」,「行穰穰(こうじょうじょう)」,「喪乱帖(そうらんじょう)」,「姉妹帖(しまいじょう)」,
など貴重な書が展示されていました。
上の写真ではつたわりづらいですが,「これが本当にそのような方法で書かれたものなの?」というくらい。まるで「かすれ」も表現されてすらすらとひと筆で書いたかのようでした。
ほんとうにびっくりです。
以前2月8日にも書きましたが,書聖と言われる王羲之の真跡(肉筆の書)は見つかっていません。
でも,この精巧な模本の技術のすごさを知ると,模本ではあっても「ほぼホンモノの大羲之の書」が観れると言っていいような気がします。
この双鉤塡墨というのは,現在の”コピー”です。
今から1300年も前,コピー機もない時代の”コピー”。
どうにかよいものを残したい,そのすばらしいものを自分もほしい,という気持ちは今も同じかもしれません。
このすばらしい専門家によって作られた王羲之の書のコピーが現在まで残り,私たちもその書のすばらしさを感じることができて,それを学ぶことができています。
これから自分も臨書する際には,この模本の技術の「書」に対する熱意も思い浮かべながら,取り組んでいきたいなあと~と思いました。
※[書聖 王羲之展]は東京国立博物館で,あさって3月3日(日)まで開催されています。
今週末で最後となりますが,興味のある方はぜひ,行ってみてはいかがでしょうか。

(王羲之筆 大報帖(たいほうじょう)書聖 王羲之展図録より)
先日観てきた「書聖 王羲之」展では,「双鉤塡墨(そうこうてんぼく)」という精巧な技法で作られた模本が紹介されています。
模本の作り方には,ほかに能書(上手な書き手)が原本そっくりにまねて書く「臨書」があります。
しかし,臨書という方法では書き手の癖がどうしてもでてしまい,原本を忠実に再現するのはむずかしいといわれます。
では,双鉤塡墨とはどんな方法なのか?

(双鉤塡墨の実演の様子,『毎日新聞』2013年1月13日)
まず,上の写真のように,原本に薄い紙をあてて,まず,文字の輪郭をとります。
そして,その輪郭の内側を穂先のきいた細い筆を使って墨で塗りつぶしていきます。
この方法のすごさは,ただ塗りつぶすだけでなく,原本の微妙なかすれ具合や,虫食いの跡なども忠実にまねながら塗りつぶし,再現するところです。
たとえば「かすれ」は,バーコードのような極細の線の集合よって再現されているのです。
まるで,「ドット」で作る画像のようです。
この技法は,中国の初唐,太宗皇帝が,王羲之の書を残したいと,国中から専門家を集めて作らせたとのこと。
そのため,この技法はその時代に非常に発達し,模本の技術者として後世に名を残した人もいるほどです。
今回の会場ではその技法の実演の動画を流したりして,わかりやすく解説していました。
そして,この方法で書かれた,「大報帖(上の写真)」,「孔侍中帖(こうじちゅうじょう)」,「行穰穰(こうじょうじょう)」,「喪乱帖(そうらんじょう)」,「姉妹帖(しまいじょう)」,
など貴重な書が展示されていました。
上の写真ではつたわりづらいですが,「これが本当にそのような方法で書かれたものなの?」というくらい。まるで「かすれ」も表現されてすらすらとひと筆で書いたかのようでした。
ほんとうにびっくりです。
以前2月8日にも書きましたが,書聖と言われる王羲之の真跡(肉筆の書)は見つかっていません。
でも,この精巧な模本の技術のすごさを知ると,模本ではあっても「ほぼホンモノの大羲之の書」が観れると言っていいような気がします。
この双鉤塡墨というのは,現在の”コピー”です。
今から1300年も前,コピー機もない時代の”コピー”。
どうにかよいものを残したい,そのすばらしいものを自分もほしい,という気持ちは今も同じかもしれません。
このすばらしい専門家によって作られた王羲之の書のコピーが現在まで残り,私たちもその書のすばらしさを感じることができて,それを学ぶことができています。
これから自分も臨書する際には,この模本の技術の「書」に対する熱意も思い浮かべながら,取り組んでいきたいなあと~と思いました。
※[書聖 王羲之展]は東京国立博物館で,あさって3月3日(日)まで開催されています。
今週末で最後となりますが,興味のある方はぜひ,行ってみてはいかがでしょうか。