
私は,毛筆をじょうずに書くには,硬筆の練習が大切だと思っています。
上の写真は,子どもに硬筆を指導しているときのようすです。
毛筆の事典の中から,小4で習う漢字を鉛筆でノートに書いています。
おもに毛筆を学ぶ子どもたちにも,このような硬筆の指導をときどき行っています。
なぜ,硬筆の練習が大切なのか。
それは,文字全体のバランスを身につける練習になるからです。
毛筆で文字のバランスをとりながら書くのは大変です。
普段書きなれていない毛筆できれいに書こうとすると,非常にたくさんのことに注意しなければなりません。
基本のよこ画やたて画,始筆(筆の入れ方),とめ,はらいなどがきちんと書けるか,ということにまずは意識がいきます。これを行いながら文字の形のバランスをとるというのは,たいへんです。
とくに子どもにはむずかしいです。
そこで,「文字のバランス」ということだけを,まず鉛筆でしっかり練習します。
鉛筆で書くのは普段していることなので,その使い方,動かし方は慣れています。
だから,「文字の形やバランス」ということに集中できます。
「文字の形をしっかり見て,そっくりに書いて」というと,子どもたちもわりあい簡単にしっかりとできます。
たとえば「月」という字のたて,よこの線がどのくらいの長さか,はねはどちらの方向にはねているのか…など。
ひとつずつ丁寧にみて指導します。
硬筆で正しく直すのはすぐにできます。
鉛筆で練習することで,正しい文字の見方や書き方を覚えられるのだと思います。
そうやって文字の形やバランスを硬筆でしっかり身につけていきます。
その一方で,毛筆での筆の運びなどの基本もしっかりやっていく。
つまり,硬筆で字の形などを練習してそれに毛筆の基本が合わさるとうまく書けるのです。
硬筆がうまく書けると,毛筆もうまくなる。また,毛筆がうまくかけると硬筆も力強く今まで書けなかったような字が書けるようになっています。
今回は,子どもの指導について書きましたが,このことは,大人の場合もあてはまると思います。
ぜひ,硬筆,毛筆の両方をやってみましょう!
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ヨークカルチャーセンター府中こども書道教室で,下記のように,一日体験会を行います。
硬筆・毛筆のどちらも,それぞれのこどもさんに合わせて
ていねいに指導いたいします。
明るく,たのしい教室です。
今年から書道を始めたい,えんぴつの文字がうまく書けるようになりたい,と思っている方,ぜひこの機会に一度体験してみませんか?
講師は私,秋田奈昌です。
日時 1月20日(日),10:15~11:45
2月3日(日), 10:15~11:45
体験費 1050円
対象 小学生(幼児,中学生もどうぞ)
お申込み,問い合わせは,
ヨークカルチャーセンター府中
(府中本町駅前 ラウンドワン地下1階)
0120-567-555
042-360-1191(代)
までお願いいたします。
「こども書道教室」は毎月第1・第3日曜日 10:15~11:45です。
上記の体験会以外でも,随時体験,見学(無料)を行っています。
尚,親御さんは,教室の様子を見学できます。
ぜひ,お気軽にご参加ください。こども書道教室ヨークカルチャーセンター府中

上の写真は今朝(15日)我が家のベランダから見た団地内の公園です。
朝日が積もった雪を照らしていました。
通勤姿の大人の人は,できるだけ雪をはらった細い道を選んで,ゆっくりと歩いていきます。
一方,学校へ向かう子どもたちは,わざと雪のあるところを歩いて(笑),たのしそう。
サクサクと雪を踏みしめる音が聞こえてきました。
今年の冬は,雪の降る日がまたありそうです。

1月6日(日)は今年第1回目のヨークカルチャーセンター府中「こども書道教室」でした。
「あけましておめでとうございます!」
子どもたちが元気な声で教室に入ってきました。
「今年もよろしくおねがいします!去年よりちょっとでもじょうずに書けるようにがんばろうね」とみんなであいさつしました。
今年初めて課題は,書初めです。
幼児は硬筆,「そら,かぜ,くも」と書こくことにしました。
小2は,学校からの硬筆の書初めの課題で,50文字ほどの文章を指定の用紙にお清書を書きます。
小3は,毛筆で「お正月」。
書初めは,今まで学んできたことの成果をみるよい機会です。
小2の硬筆は,五行ある文章を一行ずつ区切って書いて,その都度,字の形や大きさのバランスなど丁寧にみて指導します。
小3の毛筆の子どもたちにはまず,「お正月」の三つの文字の中で書きたい一文字を書いてもらいます。
一つの文字を線のとめ,はね,はらい,など気になるところだけ,いっしょに手を添えながら指導します。
一つの文字がほぼ完成すると,自信になって他の字もうまく書けます。
練習をしていると,1時間半という時間はあっという間に過ぎていきます。
短い時間で,満足のいく作品に仕上げたい…。
最後は,みんなでお清書の時間です。
ここからは,とにかく集中することが大切です。
「集中することがたいせつです!おしゃべりしないで,みんながじょうずに書けるようにたすけあおうね」



みんなが自分の作品に向き合って,真剣に書いていました。
最後のお友だちが書き終わるまで,ほかのみんなは静かに待ちます。
最後の1人になった男の子は,あと,名前を入れたら完成。
緊張感が伝わってきます。
「あせらずに…ゆっくりね…」こころの中でつぶやきます。
みんなの作品が無事完成しました!
すべてすばらしい作品です!
飾ってある自分の作品を見て,とても満足そうでした。

また今年もたのしい教室になりそうです。
<一日体験講習会のお知らせ>
カルチャーセンター府中のこども書道教室では,下記の日程で体験教室を行います。
日にち:1月20日(日),2月3日(日)
時間:10時15分~11時45分
体験費:1050円
硬筆も毛筆も指導します。
ぜひこの機会にご参加お待ちしております。
申込みは,ヨークカルチャーセンター府中 府中本町駅前 ラウンドワン地下1階
0120-567-555
042-360-1191(代)まで

1月5日(土)に,永山公民館(ベルブ永山)で,体験書道教室を行いました。
5才の男の子から,大人の親子の方までさまざまな方々が参加してくださいました。
小5の女の子は,書初めの課題「希望の朝」のお清書が目標です。
大人の方は,楷書,かな文字ど,それぞれの課題を決めて行いました。
「最近,子どもが文字に興味をもち始めたので,参加しました」と5才の男の子のお母さん。
いっしょに楷書の基本,横画,縦画の練習からはじめました。
「母に誘われて…」という大人の女性の方。
母と娘,親子で参加です。
娘さんは,学生以来の楷書を書くことに。お母さんは,かなを書いてみたいと,かな文字の基本「いろはに」の古典も文字から練習です。
小5の女の子のお母さんも,かな文字を書くことにしました。
かなのお清書は高野切(こうやぎれ)三種(伝 紀貫之筆)の和歌一首の一部を臨書(古典の字をまねる)しました。
漢字の清書は好きな一文字を半紙に書いて名前を入れました。




思い思いに練習しながら,幼児のお母さんは,お子さんの書き方をみてあげたり,大人の親子は,それぞれの書き振りを話題に会話をしたり…。
緊張の中にも,ときどき笑みがこぼれます。
よい雰囲気です。
今回の感想の一部を紹介します。
「子どもと一緒にに参加でき,とても楽しかったです。久しぶりの書道は緊張しました。丁寧に教えていただき,
ありがとうございました」(5才の男の子のお母さん)
「ふでたのしかった ありがとう」(5才,男の子)
「学校の宿題を上手く書けてよかった。コツを色々おしえてもらえて,よかった。またやりたい!!」(小5女の子)
「13年ぶりくらいに書道をやりました。普段,集中して文字を書くことを行わないため,良い経験ができました。」(大人,女性)
「久しぶりに筆を持つ機会ができました。たのしく丁寧に教えていただき,充実した時間を過ごせました」
(大人,女性)
「時々こういう時間があってもいいなと思いました。かなは30年ぶりです。高校では,手本を見て書く様にしか言われなかったので,書き方が今日まで分かりませんでした。本当に有難うございました」(小5の女の子のお母さん)
だれでも早くじゅうずになりたい,年賀状やお手紙をきれいに書けたらいいなあ…。
大人になると,ますますそう感じます。
でも,漢字でも仮名でも,近道はなかなかありません。
まずは基本の書き方,読み方を学んだり,順序よく進んでいくしかないかな…と思います。
書道のいろんな知識などを知ることもたのしいと思います。
そんな時間をいっしょに過ごせることができたらなあと思っています。
ご参加いただいた方々,ありがとうございました。

1月4日(金)に,小学生の書初めの指導をしました。
小3は「お正月」,小4は「元気な子」が課題です。
それぞれの学校から用意された,指定の大きさの用紙に書きます。

小4の男の子は,この課題を年末から練習してきました。
今回は,仕上げです。
座って書く姿勢にも慣れてきました。
お清書用の用紙にむかうときは緊張している様子。
細かい指導は,もう今回はあまりしません。
今まで気をつけてきたところをふまえて,自信をもって書くだけです。
最後は,ただお手本をまねるだけではない,力強い堂々とした作品ができあがりました
名前も今まで一番うまく書けました。

小学生女の子3人(小3が2人,小4が1人)は,なかよしのお友だち同士。お母さんに付き添われてきました。
小3の女の子1人と小4の子は姉妹です。
小さい妹さんもついてきて,お姉ちゃんたちの書初めの見学です。
はじめは,「初めて座ってお習字をするんです…」と付添いのお母さんたちも心配そう。
お子さんさたちも,緊張気味です。
でも,真面目に取り組む3人並んだ後ろ姿は,とてもほほえましい。
その姿を見ているだけで,うれしい気持ちになりました。


「なんとか,満足のいく作品をつくりたい!」
短い時間でよいお清書を仕上げらられるように,指導する手にも力が入ります。
始めは,一文字ずつ書いて練習です。
筆の入れ方や,しっかりした線が書けているかなどの基本ができているかをみます。
みなさん,とてもよい線が書けていてとてもじょうずです。
「これなら,きっといい作品ができるね」と時々声をかけてちょっと緊張をほぐします。
そして,疲れてそうに見えると,筆をおいてストレッチをさせます。
子どもが集中できる時間は限られてます。
練習用紙を片付けて,手もキレイに洗って,さあ,お清書です。
また,緊張の空気が流れます。
お清書用紙は3枚。
1枚目がうまくいくときもあります。
「あ,月という字がうまくいかなかった…」
「あ,名前が失敗したあ…」
緊張がうまく作用したり,そうでなかったり。
でも,終わってみれば,3人ととても良い作品ができました。
文字に緊張感が伝わってきて,堂々したりっぱな作品ばかりです。
「自分の気に入ったのはどれかな?お母さんと相談して学校に提出しましょう!」
男の子も,女の子も何より課題が終わって,ほっとした様子で帰っていきました。
私も安心しました。
みんないっしょに書道することもいいですね。
新年初の書道の時間を,元気なこどもたちと過ごすことができて,とってもうれしい気持ちになりました。
また,みんなといっしょに書道できたらいいなあ。
今年もよい年になりそうです。


(昨年頂いた一輪ざしに,千両をさしました)
あけましておめでとうございます。
旧年中は,たくさんの方々とたのしく書道がすることができました。
ありがとうございました。
今年もまた,ゆったりと…。
「書」たのしさを感じれる機会をもちたいと思っています。
本年もよろしくお願いいたいします。
2013年,元旦