
(下に写っているのが,市販のお手本です)

先日,次回の現代書道院展(H25、2、5~10開催予定)に出品する,仮名の古典,関戸本古今集(伝藤原公成筆)の臨書作品を作りました。
縦25㎝,横36.5㎝の料紙(仮名文字を書く紙)に6枚です。
1枚の紙に,約8首の和歌を書いています。
この作品は,先日五島美術館でみた平安時代の仮名の古筆のうちの一つです。(前回のブログで紹介)
私は数年前からこの作品を勉強して,書道展に出品してきました。
今回は初めて,巻子本(かんすぼん,巻き物)にする予定です。
はじめて書いたときより,うまく臨書できているでしょうか?
現物にほんの少しでも近づけたでしょうか?…
私の先生は,「同じ作品をとにかく,何べんも書く。原本を見ないでも書けるように。そして,なにより,楽しんで書きましょう!」とおっしゃいまいす。
たしかに何回も書くにつれ,思うような線が書けた気がして,「たのしい!」と思える瞬間が増えてきました。
次回もこの作品を臨書して出品したいと思います。
もう少しだけ,本物に近づけたらいいなあ…。
スポンサーサイト

11/3(金)に,世田谷区上野毛にある五島美術館で時代の美展という書道展を観てきました。
上の写真は,空が見える駅舎の屋根。
真っ青な晴天がのぞいていました。

今回の書道展は,五島美術館と大東急記念文庫のコレクションの中で,日本と東洋の名品を4部に分けて時代別に展示したものです。
私は,その中の第1部,奈良・平安編を観てきました。
平日の午前中だというのに,会場はとてもにぎわっていました。
今回は,特に若い女性の姿が目立ちました。

美しい庭も散策できる,静かでゆったりした美術館。

私が,特に観たかったのは,平安時代の仮名書の名筆,「関戸本古今集」(伝藤原行成筆)です。
この作品は,最近私が臨書(古い名筆を模写すること)のお手本として学んでいるものひとつです。
現在冊子本の断簡(一部分)がいくつかが残っていて,今回は,その中の二か所が展示されていました。
どちらも自分が書いたことのある部分です。
ドキドキしながら,しっかりと鑑賞します。
やはり,市販のお手本とは違います。
その当時の料紙(仮名の書を書く紙)の質感,墨の色合いがとてもよくわかります。
今から千年ほど前のものですが,美しさがそのままに残っています。
ほかの作品も観ては,また,この作品の前に戻ります。
本物のすばらしさをしっかり目に焼き付けていこう!
ほかにも,古い写経や,仮名のお手本とされる名筆「高野切(こうやぎれ)伝紀貫之筆」「寸松庵色紙(すいしょうあんしきし)伝紀貫之筆」などなど,国宝・重要文化財に指定されてるものがたくさんありました。
自分が,「お手本として学んでいる作品」の原本を観られる機会は,とても貴重です。
名品に触れたおかげで,うまく書けるイメージをふくらませて(笑),とてもいい気分で帰りの電車に乗りました。
ご興味のある方は,ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
五島美術館の「時代の美」奈良・平安編は,11月18日(日)までです。

我が家の団地に,秋がやってきました。
上の写真は,家のベランダから撮りました。
ついこの間まで,「暑い,暑い」と言っていたのに,木々はすっかり色づいています。
黄色やオレンジ,赤と,さまざまな色がとってもきれいです。

昨日の朝,近所を散策。

雲一つない青空です。
高い空と色づいた木々。
その間から,朝の光がキラキラ。

紅葉の中で,かわいい黄色のみかんがなっているのを発見!
これも団地の中です。

風が吹くと,乾いた葉っぱのざわざわという音がします。
夏の青い葉のときとはちがう気がします。
落ち葉を踏むと,サクッサクッ。

団地の公園のベンチに座って,ウチから持ってきたお茶を飲んで,ほっとひと息。
なんともいえない,いい気持ちです。
何をするにもいい季節です。
このまま寒くならないでほしいなあ…。


11/3(土)に,関戸公民館で,体験書道教室を行いました。
以前お子さんが使っていたという,学生用のお道具をもって参加してくださいました。
「せっかくですから,このお筆で書きましょう!」
書道の基本から,静かに筆を動かします。
「無心になりますね」
「墨の香りがいい」
と,会話をしながら,「書」をたのしんでいる様子。
よい線がかける度に,笑みがうかびます。
私も,新鮮な気持ちになりました。
これからも,ぜひいっしょに,たのしく書道をしましょう!
次回の体験書道教室は,「冬休み 親子・孫でたのしむ体験書道教室」として,
12月23日(日)午前,永山公民館
12月28日(金)午前,関戸公民館
にて,開催を予定しております。
大人ひとりのご参加も歓迎です!
書道をたのしさを体験できる教室にしたいと思っています!
(以前の夏休み教室の様子は,カテゴリーの「体験教室」のところでチェックできます)
詳細はまた後日,たま広報12月5日号や,多摩市掲示板,チラシ等でお知らせの予定です。
もちろんこのブログでも近いうちにアップいたします。

昨日(11/4)のヨークカルチャーセンター府中で,「こども書道教室」を行いました。
上の写真は,その様子です。
私が教室に入ると,私より先に来ていたお子さんがいました。
今日はじめて毛筆を勉強する,小3の子どもさんです。
お道具を机に並べて,準備万端!
ほかの子どもさんも,次々と元気に教室に入ってきました。
子どもの明るい声と,笑顔は本当にいいものです。
私も元気になります!
出欠をとって,まずははじまりのごあいさつ。
さあ,今日も始めましょう!
硬筆,毛筆とも基本からはじめて,少しずつ課題を与えていきます。
みなさん,すっかり教室の雰囲気にも慣れた様子。
出来上がった子どもさんから「できました!」と,元気な声がきこえます。
課題ができあがったら,なるべく隣の席に座って,ひとりずつ指導します。
みなさんとても素直で,指導したところをきちんと直して書いています。
子どもさんの習得力はすばらしさには,本当に感心させられます。
毛筆がはじめて子どもさんも,書き方のコツを少し教えると,すぐにお手本に近い線が書けるようになりました。
最後の10分はみんなで一斉にお清書の時間。
机のものはできるだけ片づけて,すっきりとした気持ちで,それぞれ,目標達成にむけて集中です。
机に向かう姿勢も,はじめのときと違って背筋がのびています。
元気な声もこのときばかりは聞こえません。
みなさん,最後まで集中力を切らさず,よい教室になりました。
次は,どんな課題を用意しようか…。
子どもさんたちの成長ぶりを見ていると,もっとこうしよう,ああしようと,私自身も意欲がわいてきます!
また,ときどき,様子をご報告したいと思います。
「こども書道教室」は,第1・第3日曜日,午前10:15~11:45です。
受講・見学・体験等のお問い合わせは,
ヨークカルチャーセンター府中
(府中本町駅前 ラウンドワン地下1階)
電話 042-360-1191
まで。