

数日前の朝,久しぶりにカメラを持って団地を散歩しました。
台風や雨にも負けずに,あじさいが鮮やかに咲いていました。
我が家の団地には,いくつかの種類のあじさいが植えてあります。
詳しい種類までわかりませんが,梅雨のうっとおしさを少しだけやわらげてくれます。

あじさいから目を転じて,木陰から空を見上げると,すっかり濃くなった緑の葉の間から,これもまた,鮮やかな青い空がみえました。
ときどきは,ゆっくりと空を見上げる時間もつくりたいものです。
あじさいの花は,もう少したのしめそうです。
それが終わると,夏です…。
たのしい夏にしたいなあ。
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先週,書道のお友達を誘って,鶯谷にある書道博物館の企画展を観に行ってきました。
中村不折コレクション「書のおてほんー手習いするなら,コレ!」という展示です。
中村不折(1866~1943)は,洋画家で書家でもあった人だそうです。この不折という人の書のコレクションのうち,「漢字の5書体(篆書・隷書・草書・行書・楷書)の古典の中で,手習いとして適したもの」を集めて紹介していました。
いろんなお手本や教科書に出てくる,有名な作品がたくさん展示されていました。
これだけの作品がまとめて紹介されるのはめずらしいです。まさに「書のおてほん」というタイトルにふさわしい内容。ぜひ観たいと思っていました。
私がとくに観たいと思っていたのは,
・楷書の 欧陽詢(おうようじゅん)筆『九成宮醴泉銘』(きゅうせいきゅうれいせんめい,西暦632年)
・行書の 王羲之(おうぎし)筆『蘭亭序』(らんていじょ,353年)
・草書の 孫過庭(そんかてい)筆『書譜』(しょふ,687年)
などです。どれも昔の中国で書かれた作品。
いずれも書道の世界では「超古典」です。
書かれた年代も,すごい昔。「らんていじょ」なんて1700年近く昔です。パンフによれば「東晋」という王朝の時代だそうです。
歴史の好きな同居人(夫)の解説では,当時の中国は「漢(後漢)」という「中国史上はじめて長く繁栄した統一王朝(「漢字」「漢族」の語源にもなった)」が滅びたあとの分裂の時代にあたる,とのこと。日本はまだ古墳時代。
そんな昔に書かれた書の作品が今も,最高のお手本になっているということです。
といっても,展示されている作品は,その人自身が書いたオリジナルの作品(真跡)ではありません。
どれも拓本(石に彫った文字を版画のように刷ったもの)や,他の書家がオリジナルの作品(あるいはそのコピー)をみて,できるだけそっくりに書いたものです。
私たちが目にすることのできる書の古典は,かなりのものがこういう「コピー」です。とくに古い時代の中国の作品はそうです。
しかし,今回の展示のような,質の高い「コピー」は,私たちが使っている市販の出版物のお手本よりも,はるかにほんものの雰囲気や,作品の素晴らしさを伝えてくれます。
さらに今回は,それぞれの作品ごとに,「手習いのツボ!」と称して,短い説明文が添えてあったので,文字の特徴などがわかりやすく,とても参考になりました。
「私たちが書くときは,もっと<はらい>をこうすればいいのね」「ウチに帰って,また書きたくなるわね」などとお友達と話しながら観ていました。書道の仲間と,こういう展示会に行くと,やはりいいものです。
私が長年ご指導を頂いている先生からは,「古典をしっかり学びなさい」と常々言われています。
今回の展示会で,さらに「基本」のすばらしさ・大切さを知ることができたと感じています。もっともっと,古典をしっかり学ばなくては…と思いました。
またお友達を誘って,いろんな書道展にいけたらなあと思っています。
*今回の企画展は,6月17日(日)まで開催しています。
ご興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか。

「体験書道教室」の参加者を募集中です!
午前中の2時間,書道の「きほん」を体験してみませんか?
初心者の方,歓迎です!
日時 7月10日(火)
午前9時30分~11時30分
会場 多摩市関戸公民館 創作室(7階)
会費 お一人様 1000円,
(ペア1500円,子どもさん500円)
材料費込み,道具は会場にもあります
<お申込み>
下記まで①~③をご連絡ください。
①お名前,②人数(大人何人,子ども何人),
③連絡先(*必須ではありません)
講師 秋田 奈昌(なしょう)
メール akita.nashoあっとgmail.com
(あっとを@に変換の上,送信ください)
*尚,携帯番号は,関戸公民館(聖蹟桜ヶ丘,ヴィータコミューネ),永山公民館(ベルブ永山)や,多摩市の各掲示板のポスター,チラシでお知らせしております。
(多摩市各掲示板のポスターは,6・15より掲示予定です)


我が家で,自分の机にむかっているところです。
おもに,半紙サイズの作品の練習や,かな古典の臨書をするとき,この机にむかいます。
南側の窓ぎわで,やさしい日差しが入る,小さなスペース。
机の前の本棚には,書道の本や辞書などのほかに,
好きなタレントの写真や,子どもたちからプレゼントされたキャラクターグッズなども飾ってあります。
気持ちのいい,私にとってたいせつな場所です。
※小さな机は,オーダー家具などを製作している「真吉」さん作。ベニヤなどの安価な材料でつくられています。
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ぼーいち母ちゃん 「自分の空間」って素敵ですね。元気になれるモノに囲まれている…居心地のいい場所

私はいつも「地べた」なので(笑)、環境作りにトライしてみたいと思いました

先ずは、物置と化してる机の上を片付けないとな…。
なしょう コメント,ありがとうございます!!
自分だけのスペースがあると,とても幸せな気分に
なります。
ほんの小さな場所でも…。
でも,机の上をいつもきれいにしておくのは,
むずかしい…。
私も,ついついいろんなものを積み上げてしまいます(笑)。
気持ちよく使うためにも,整理整頓は,大切ですよね。